第五章 歳末、寒さもひとしお身にしみるころ 2/3
「年上、だったのですね。ごめんなさい」
現在の小夜も、涙を止めていた。
「私にとって、鮮烈で、貴重な体験だった。あなたの入学式のときに気がついたの。名前を確認して、間違いないこともわかった。あなたは今年の春から私に謝ろうとしてくれていたみたいだけど、私はずっと今までの間、あなたに感謝の言葉をいいたかった」
言葉を続けようとしたが、言葉をつむぐ頭の回転が、感情に追いつかない。伝えたい気持ちが大きすぎて、なかなか口が動かなかった。唇を噛んで、鼻で深く息をした。
「──その機会をうかがっていた。でも遠くから見ているうちに、園美は昔と変わっていないことがわかった。園美の周りは、幸せが漂っている。無愛想な人にも、笑いを浮かべさせる力がある。辛そうな人に、同情でなく同じ気持ちになることができる。だから、好きになってしまった。親しくなりたいという気持ちを一気に越えて、私は」
「紅蓮様」
園美が、小夜の言葉を制した。袖を握っていた手は、いつしか少しく下に移動して、小夜の白い両手に、優しく重ねていた。
「──私は、紅蓮様のことが一年生のときは憧れでした。お綺麗で、行事のときに拝見するお姿も、とても凛としておられました」
「それは私の表の姿で、すべてじゃない」
「そうかもしれません。でも、私の筆箱、体ずくで止めてくださっていたじゃないですか。謝りたいのも勿論ですけど、ほんとは、私、仲良くなりたかったんです。紅蓮様と。親しくしている友達から、『縁』を結ばないかって言われました。彼女も私のことを好きでいてくれたし、私も彼女のことが好きでした。でも、断りました。やっぱり、その時点で私の心の中では、『縁』を結ぶ相手は決まってたんだと思います。だから、私、紅蓮様のことが」
「ちょ、ちょっと待って」
今度は小夜が、園美の言葉を制した。
「──嘘じゃ、ないのよね」
「はい」
その返事と、園美の瞳に、濁りはなかった。
「社に、行きましょう。園美が、嫌でなければ」
「喜んで、お供させていただきます」
二人は、遠慮がちに手を握り、歩を揃えて社へ向かった。
物陰に隠れた白蓮の二人がその背中を見守る。
「白蓮様、後をついていきますか?」
「若い二人にまかせるよ」
「そう言ってみたかっただけでしょう」
「まあね。でも、ボクたちは帰ってくるのを待とうよ。あんまりパーティから抜けてるわけにもいかないし、いろいろ準備もあろうってもんでね。くくく」
「白蓮様」
けらけら笑うほのかを、文代が正面から見据えた。
「何だよ。お小言はたくさんだよ」
「私も、精一杯尽くさせていただきます」
「文代、最近お前、より可愛くなったよ」
わしゃわしゃと、文代の頭を撫でる。髪が乱れてしまったが、文代はそれが嫌ではなかった。
桜大路の敷地内ではあるが、校舎とは離れたところにぽつんと忘れられそうな場所に、件の社はある。したがって、往き道に人影はまったくなく、薄闇にぼんやりと浮かぶ月だけが二人をみつめていた。
小さな社だった。田舎の地蔵を祀っている祠のようでもあるが、注連縄を巻いて、中央に鏡がうかがえることから、神を祀っているものだろう。
高さも二人の背より低い。二人は、並んで正面に膝をついて座った。
余計な言葉を交わす必要はなかった。
ここに二人で来て、することはひとつだった。
『私は』
素直に気持ちを伝えられなかった小夜。
次第に、愛する気持ちを募らせていた園美。
『あなたを』
過去の記憶から、その優しさが失われていなかった園美を。
憧れるだけの存在ではなくなった小夜を。
『愛しています』
大切に、心から慕い思った。
空気が激しく流れる音がした。社から満たされる光、二人を暖かく包み込んだ気流。
それらは瞬く間のできごとだった。
「園美!?」
小夜は自分の股間に手をやった。変化はない。
「私……みたいですね。なんか、変な感触です」
二人が「内裏」に戻ると、すっかりパーティは終わっていた。片付けもおおかた終わり、文代がテーブルの上を拭いていた。
揃って帰ってきた二人を見て、文代は笑みで迎えた。
「おめでとうございます」
椅子に座って、シャンパンの瓶に入ったジンジャーエールを傾けていたほのかは、顎で寝室のほうを指し示した。
「ごゆっくりどうぞ」
小夜は苦笑しながら、園美の肩を抱いていざなった。
歩みが徐々に早くなり、ドアを通り抜けるころにはもう駆け足同然だった。気がはやる。社から「内裏」に戻るまでも、その距離までがまどろこしかった。代わりのように、繋いだ手を、何度も指を組み替えた。体位を試すように、指を触れ合わせていた。
ドアを閉じると、どちらからともなく顔を近づかせた。
ひな鳥が餌をついばむような、小刻みなキス。
互いに腕をまわして、身体を密着させながら、いままでの時間を取り戻すように、執拗にキスを繰り返した。ゆっくりと唇を押しつけあい、唾液がこぼれるのも気にせずに、大きく口を開いて、舌を迎え入れる。侵入した舌は、口腔をぐるりと探索するようにして、二人の唾液を攪拌させた。
熱い息が、口から、鼻から漏れる。その熱は顔からだけではなく、身体全体からも滲み出してきて、同時に個人差のある微香を放った。
さらに、小夜にひときわ熱を与えていたのは、小夜の下腹部にごりごりと当たっている、園美に新しくできた部位だった。二人のスカートを通してもわかるその形状は、しっかりと上向きに反り返っているのがうかがえた。
先に唇を離したのは、それを早く目にしたいという欲求に耐えられなかった小夜だった。二人の口の間を、唾液が幾筋もの糸をねっとりと引いた。
「園美の、見せて」
「はい、紅蓮様」
「お願い。『お姉さま』って、呼んで」
「わかりました。お姉さま。……ご覧、下さい」

スカートの端をつかんで、おずおずとめくりあげる。
薄水色のショーツには、幼さを感じさせる小さなリボンがひとつついていた。しかし、股上が浅めだったため、子供用のものとは一線を画している。
その股上が浅めなことが、園美の身体の異変をまざまざと見せつける結果になった。
ショーツの上から、周囲からは少し濃い目の肌色がのぞいている。それは股間の部分からまっすぐ上に伸びたものであり、棒でもそこに突っ込んでいるように、長細いふくらみをつくり、それが内側から下着を押し上げているために、股の部分は隙間が空いてしまっていた。
夢見るように待望していた小夜はもとより、園美も初めて目にする異形の物体に、しばし目を奪われた。ショーツからはみだした先端部はその多くをまだ包皮に覆われており、ぴくり、ぴくりと震えていた。包皮からわずかに露出した肉の部分はつややかな桜色で、小さな口から滲んだ液が満ちて、水溜りのようになっていた。
「触るね、園美の、これ」
小夜はかがみこんで、股間から上へ、白い指を這わせる。
「はぁぁ、ああふっ」
性的な快感を、他人から与えられるのは初めてではなく、葵とで経験している。そう頻繁ではないが、その時からは自分で慰めることもあった。
この新たな性器がもたらす性感は、やはり新しい性感だった。下着越しで摩擦されるだけでも、びくっ、びくっと、肉棒は頭をもたげる。
「すっごく堅い。出てきたばかりなのに、こんなに勃起して。痛くないかしら」
「痛くは、ないです。でも、変な感じで」
「じゃあ、もう少しいじってみてもいいわね」
手のひらで覆うように、全体的にしごくような動きに変える。
下げるときには包皮が引っ張られて、みずみずしいピンク色の亀頭を大きくのぞかせた。「ふぅっ……ああ、お姉さま、んくっ、っぐ、あああっ」
「気持ち、いいのね」
「う、うっん、は、はい。気持ち、いいですっ」
次第に強くしているとショーツがずり下がって、園美の授かりたての肉棒は根元のほうまですっかり出てしまっていた。ショーツ越しではなく、小夜は直接に握って包皮を上下する。ゆっくりと根元にひっぱるようにしてみると、きのこのように傘になった部分までが露出した。淫猥な濃い香りが小夜の鼻を心地よくくすぐった。
「かぶってるけど、ちゃんと全部むけるのね。立派よ」
「あ、ありがとうございます。あ、ああっ、そんなこと」
前触れなく小夜は、飴玉のようにつややかな光をもつ、すっかりと露出した亀頭を、すっぽりと口に含んだ。
体温よりも高い温度と、ぬっとりとした感触。それに加えて、愛すべき人が、口を使って性器に奉仕をしてくれる、その行為を目の当たりにしたことが、園美の興奮を一気に引き上げた。
口での淫技については、ほのか相手に経験を重ねていたので、ここは腕の見せ所だった。いきなり強い刺激を与えるのはもったいない。料理の献立を考えるように、薄味なところから濃厚に持っていかなくてはならない。
ちゅっ、つぷっ、ぷぅうっちゅ、つぷっ。
初めて外気に触れた亀頭に、洗礼を行うように丹念に舌でねぶる。雁首の下にも舌を尖らせ、小夜の唾液で覆いつかせていく。その唾液よりも、いくぶんか粘度の高い液が先端から染み出ている。その味を楽しみながら、ねっとりと亀頭の愛撫を続けた。
「ふぁあ、あふっ、お姉さま、お姉さまぁっ! やぁ、あああっ、ひぃ、ひんっ」
「どう、園美? おちんちん、気持ちいいの?」
「はぅ、うう、はい」
「じゃあちゃんと言わなきゃ。おちんちん気持ちいです、って」
まだ園美は、自分の股間に新たに生えたこの淫らな塊の名を呼んでいなかった。小夜は、園美にそれを口にさせることによって劣情を高め、まだ園美を縛っている羞恥から解放しようとした。
こう言葉を交わしている間も、小夜の手は園美の陰茎を握って上下にしごく動きを止めていない。
「お、ぉちん、ちん……んっ、気持ちいいです」
「それをどうして欲しいの? 言ってごらんなさい」
既に部屋に入った時点から顔を赤らめていた園美だったが、首まで羞恥に赤く染まる。
「私の、おちんちんを、お姉さまのお口で……しゃぶって、ください」
園美にとっては、高いところから飛び降りるような気持ちで、淫語を発した。恥ずかしくはあったが、それが小夜の望みならば、小夜が喜んでくれるなら、充分に我慢できることだった。
「わかったわ。いっぱい、おしゃぶりしてあげるからね」
再度、小夜の唇が肉棒を這う。横から咥えるようにして、根元のほうまで唇と舌をすべらせ、先端へは舌を裏筋にそわせた。先端でちろちろと舌で刺激し、また亀頭全体を口にほうりこむと、口をすぼませて内側の柔らかい肉を密着させた。
「あ、わ、あああぁ、はぁああああっ、っあ」
園美は恍惚となって、口を半開きにしたまま、ふしだらな声をあげる。スカートをたくしあげていた手には力が入らず、忙しく動かす小夜の頭の上に、スカートがかぶさる形になった。
気づいた小夜は少し中断し、手早く園美のスカートのホックをはずし、床に落とさせた。片手で再開すると、片手は自分のスカートに手をかけ、同じように床に脱ぎ捨てた。
その手はすぐに園美の股間に戻ることなく、小夜自らの太股の間に滑り込んだ。内股がしっとりと濡れるほど、ふんだんにレースのあしらわれた華やかな白い下着には蜜が染みこんでいた。
触れるだけにしようと思ったが、触れた瞬間にもたらされた痺れは、小夜をそれだけで我慢させられるものではなかった。布地に隠された陰裂をなぞりだすように、縦に指を押し込む。濡れたスポンジを圧迫したように、じわっ、と水分が吹き出した。
「んっ、んんーっ、うんむ、んっ」
初めての官能に朦朧としていた園美だったが、小夜が漏らす声に変化を感じた。その原因も、小夜の左手が自らを慰めているためだとすぐに気がついた。
「お姉ぇ、さま。っ、ごめんなさい」
腰を引いて、小夜の口と手から逃れる。
「どうしたの」
「お姉さまのも、私が、したいです。あ、っ……」
先ほどの小夜の言葉を思い出して、言い直す。
「──お姉さまの、お、おまんこ、私に、っ。な、舐めさせて、ください」
園美のそんな真面目な様子に、小夜は微笑んでしまう。素直さに子犬すら想像させる。
「わかったわ。じゃあ、一緒に愛し合いましょう」
小夜と園美は、二人でベッドの上に移動した。小夜は、横たわった園美のショーツを丁寧に脱がせ、自分も脱いでベッドの隅に並べて、見える位置に置いた。後で持って帰りたいと思ったぐらいで、まだしばし目に入れておきたかった。
園美の肉棒は、元気よくやや反り返り気味で上を向いている。もともと薄いほうなのか、細目の恥毛はその根元にわずかな蔭りとなっていた。小夜はそこに頭をあわせて、園美の顔をまたいで、期待の大きさをその濡れようで表現している秘部を晒した。
小夜の控えめに咲いた陰唇は鮮やかな肉色で、それに大きなコントラストをもたらしている漆黒の恥毛は櫛でといたのかと思うほど、小夜の髪の毛のごとく美しく生え揃っていた。
二人は心中、互いの恥部を誉めそやしたが、それは言葉より行動で示した。園美は一級品の白桃のような小夜の尻を抱え込むと、まさに桃にかぶりつくように、蜜の滴る場所に口を押しつけた。
「お姉さまっ、小夜姉様、好きっ、好きです。私のっ、私のお姉さま」
その勢いに気圧されつつ、小夜も再度、園美の屹立した性器に口を寄せる。
しかし、さっきまでのように技巧を駆使したものにはならなかった。なぜなら、園美が拙いながらも、小夜の花芯に口と指で精一杯の愛撫を行っているために、自分の行為だけに専念できなかったこと。それに加えて、一生懸命に小夜に武者ぶりついてくる園美が愛しくて、衝動のおもむくままに激しく単調なものになったからだった。
園美を気持ちよくさせようという思い以上に、園美の肉棒を口にしたい、舐めあげたい、口の中にいっぱいの精液を吐き出して欲しい、そういう欲求が膨れあがっていた。
唇を丸くして、その輪で雁首を集中的にしごきあげた。くっぷ、くっぷという音がテンポ良く響く。亀頭から先がじんじんと痺れ、びくびくと足掻くように肉棒は震える。
園美は、かつて経験のない到達点に連れて行かれることを察し、小夜の陰唇との口づけを中止して訴える。
「あ、ああっ、お姉さま、き、きちゃいますっ、私の、お、おちんちん、やっ、きちゃう、お姉さまの口に、でちゃいますうぅっ!」
性知識の乏しい園美だが、絶頂に達したときに男性器がどう振舞うかは知っていた。このままだと、小夜の口を汚してしまう。だから口を離して欲しいという頼みだったが、小夜にとっては、ゴールへの距離が短いことを示す道標に過ぎなかった。
つっちゅっぷ、ぷっ、つぶっ、じゆっぶ、ちゅぶ、ぷっ、ぶっ、ぷっちゅ。
小夜の頭の動きはより激しいものになる。変化をつけようと、強く吸いながら、ゆっくりと口を引いたとき、園美の腰が跳ねた。

「やっ、あああ、ああっ、でる、いや、でる、でるぅぅぅっ! あ、ああ、あぐっ、う、あ、ああああっ!(びぃぃゅうっ!) やっ、あああっ!(びぶびびゅるぅぅっ!) で、でてるうっ!(びっ、ぶっびびゅぅっ!)」
どくどくとした粘体が、激しく噴きだして小夜の口腔を打ちつけた。
小夜は貴重な初精をこぼすまいとするが、あまりの勢いにむせかえってしまう。園美の暴れ馬は小夜の口から逃れると、何回も大きく跳ねながら白濁した汁を吐いた。
一部は口に残り、小夜はねっとりとした白い凝りをのどに絡ませながら飲み下した。だが多くは、小夜の顔、髪にかかり、眉を垂れ、通った鼻筋の横を流れ、薄桃色の頬に乗った。
『縁』で得られた男性器により、射精される精液は生殖能力を持たない。男性器そのものも、排泄器としての役割は持たない。よって純粋に性器であり、性快感を与え、受け取るための器官になる。尿口ではなく射精口であり、放たれる液は生殖のためでなく、オルガスムスに達したことを表すものでしかなかった。
「いっぱい、出たわね。おめでとう……でいいのかしら」
顔に付着した白蜜を、指ですくいとって舌に運ぶ。比較する対象が、ほのかのものとしかなかったが、初めてだったからか濃さはひときわだった。指ですくっても、指の上からこぼれずにプルプルと震えている。味については、愛するものへの贔屓目からか、少し甘みを感じさせるようにも思われた。
「も、申し訳ございません。お姉さまの、お顔を」
園美は息が荒いまま、身体を起こして、自分の粗相を詫びた。小夜にとっては鳳凰が舞い降りたがごとくの吉祥だが、園美は小夜の顔を気持ち悪いもので汚してしまったととらえていた。
大丈夫、と言いかけたが、小夜の中で嗜虐心が頭をもたげる。
「そうね。じゃあ綺麗に舐め取ってもらおうかしら」
「はい、お姉さま」
疑いも抱かずに、飼い犬が芸をするがごとき従順さで、園美は小夜の顔に舌を這わせる。自らが出したものとはいえ、初めての精液の味は園美にとって素直に受け入れられるものではなかったようだ。舌で口に運んだあと、飲み込むのに苦心している。
「あら。人の口の中に出しておいて。自分が飲むのは嫌なの」
「そんなこと、ありません」
とは言うものの、嚥下するときには目を閉じているのは隠せなかった。
その健気さに、園美を抱き寄せ、柔らかい髪を撫でる。
「いい子ね──それに引き替え、あなたたちは何をしてるのかしら」
小夜が首を回した方向ではドアが少し開いて、そこから隣の部屋の明かりが漏れていた。
ひょい、と手が伸び、こちらに向かってひらひらと手が振られる。
それに続いて入ってきたのは、既にショーツだけを身につけた、ほのかと文代だった。
「おっじゃまー」
「邪魔するなら帰ってもらえないかしら」
「恩人にひどい言葉だこと。ここまで持ってこれたのは誰のおかげだと思っているのかしら。ねー」
文代に同意を求めると、こくりと素直に首を縦に振った。その顔は紅潮しており、ドアの向こうでも何かが行われていたことが想像される。
「硬くするのは体の一部だけにして、みんなで楽しくやりましょうや」
新参の二人もショーツを脱いだ。文代が眼鏡をかけているほか、人工物はなにも身につけていない状態で、四人はベッドの上の人となった。
小夜と文代は同じ方向で横になって並ぶ。乳白の肌に、胸に咲く紅い花、芝のように茂る翳りが映えた。
力を抜いて投げ出された足は少し開いて、黒い茂りの奥の花弁が露を浮かべて照りかえっていた。
ほのかは文代の足を開き、身体を入れて膝立ちになり、屹立した肉棒を文代に見せびらかすように横に振った。
園美も続いて、小夜の両足の間に位置する。
「園美ちゃん」
「は、はい」
「小夜に、やさしくしてあげてね。……ずっと、あなたを待ってたんだから」
「わかりました」
